mlp-wind621の 帰り道 ブログ

人はそれぞれ自分だけの帰り道を持っています。 学校帰り、仕事帰り、ふる里や自分にとって大切な人々からの帰り道、時には病院や遠い紛争地からの帰り道などもあるかもしれません。 そして何らかの理由で外出する事がままならない人にも帰り道はあるはずです。 すべての人の朝が始り一日にいろいろな事があった後、人はたくさんの思いを抱えながら自分自身の心の中に帰って行きます。 そんな帰り道の途中で、私がつぶやいたひとり言を書いてみました。 すべての帰り道があしたへの道に続くことを願いつつ・・・

【帰り道】にて 古い時間のひとり言

わたしはね 平面じゃない
人はみな多面体
その多面体で
わたしはわたしの万華鏡をつくっている
すごく楽しいじゃない?

 

 

料理をする母の手
その動きは
まるでタロットのテンペランス
ずっとずっとあこがれてた

 

 

夕餉のしたくのいいにおい
温かいこたつと子犬のぬくもり
わたしがわたしのままでいられた時間

 

 

ふりむけば たそがれの世界
仲間達のにぎやかな声が飛び交う
あの約束の合言葉は
「R.B」そして「H.M」
男でも女でもない 何者でもない
命の新芽をみんな大切に抱えてた

 

 

わたしの中にはリュウがいる
黒くとぐろを巻いたリュウ
居眠りをしてる
誰かが 不用意にしっぽを踏んだ!
猛り狂ったリュウはもうとめられない

 

 

  ー ちょっとより道 ー



古い時間が流れていたころ
大人達の影の間から
世界を見上げていました
世界にのばした手にふれるのは

とても冷たい悲しみのなみだ

激しい怒りの火の粉のシャワー

大笑いの爆風

じっとこらえて手を握れば
やがてわたしはふくらんで
ひとつの世界になりました

 

そろそろ家のあかりが見えてきました。
それではまた・・・