mlp-wind621の 帰り道 ブログ

人はそれぞれ自分だけの帰り道を持っています。 学校帰り、仕事帰り、ふる里や自分にとって大切な人々からの帰り道、時には病院や遠い紛争地からの帰り道などもあるかもしれません。 そして何らかの理由で外出する事がままならない人にも帰り道はあるはずです。 すべての人の朝が始り一日にいろいろな事があった後、人はたくさんの思いを抱えながら自分自身の心の中に帰って行きます。 そんな帰り道の途中で、私がつぶやいたひとり言を書いてみました。 すべての帰り道があしたへの道に続くことを願いつつ・・・

【帰り道】 「あなた」へのひとり言

たくさんの「あなた」へ

 

からだがしくしく泣いている日
長い1日の1分1秒を
「あなた」はどうやりすごしているのですか

不安や恐れの中
ひとりぼっちで自分に向き合い
気晴らしといえば
わずかな音楽が聞けるだけ
そんな毎日を
「あなた」はどんな方法で
繋いでいるのですか

同じ様な思いを持っているけれど
それぞれまったく違う時間の流れの中にいる
たくさんの「あなた」

いつかそれぞれの時間を
束ねて引っ張って
ひとつの流れにできればと
そういう思いが日々増している気がします

 

 

恋人と別れる度に
わたしの心臓の端をつかんで
あなたは大泣きする
ただ共鳴するわたしとの時間
でも嫌な恋などひとつも無かったはず
いつかあなたが誰かに辿り着いても
わたしはここにいるから

 

 

残されたがらくたの中から
顔をのぞかせた銀色のかけらひとつ
不意をつかれて立ちつくす

ここにあるのは悲しみ?
それとも喜び?

拾い上げた指先から伝わるのは
あなたが残したぬくもりの記憶

 

 

朝の街
朝日の貼ったテープを追いかけて車は走る
風が起こる
道の木の葉が賑やかに舞い踊る
行き先はわからないけれど
きっと 「あなた」が待っている気がする

 

 

宝冠弥勒 弥勒さん
弥勒さんに恋をして
毎日写真をながめてた
いつか会えると願ってた
幼いわたしはもうおらへん
写真もわたしもくたびれて
月日がどれだけ流れても
きっと思いはかわらへん

 

 

  ー ちょっとより道 ー

 


たったひとり帰る道
冬の夜空は落ちて行きそうに暗い
たとえ寒さに身を縮めても
この瞬間をひとりじめ
誰も知らない空間を抱きしめて
1日の満足を感じる

さあ この秘密をもって家に帰ろう

 

そろそろ家のあかりが見えてきました。
それではまた・・・